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          銀河系グループ経営と太陽系グループ経営

最近ある社長がこんなことをおっしゃっていました。「ソフトバンクの孫さんの銀河系経営という言葉に惹かれた。それに倣って、わが社もどんどん分社化して子会社社長に経営を任せて、自分は持ち株会社の社長として少し楽をさせてもらおうと思う」

とんでもない、ちょっと待ってください!

分社化の目的は、社長が楽をするためではありません。企業グループとして発展するためにやるのです。
孫さんが言う銀河系経営とは、親会社に頼らず子会社が自らの光で恒星として輝く、つまり子会社自らが外部からお金を稼ぐということです。これの反対語として太陽系経営があります。これは、子会社が親会社の周りをまわる惑星のように、親会社から反射的に利益を得るということです。多くのグループは太陽系経営で、親会社頼りの子会社にもどかしい思いをしています。ですから確かに銀河系経営のほうが発展性がありそうですね。

ただし大事なことは、銀河系経営といえども親会社は中核事業を手放さず、非中核事業のうち自らキャッシュを稼げそうな事業を分離独立させるということです。
中核事業とシナジーの高い分野は親会社と一体で経営する。中核事業とシナジーは薄いがキャッシュを稼げる分野、成長性のある分野を分離独立させる。このグループ全体を一つの大きなビジョンのもとに統合するのが銀河系経営です。

実際にソフトバンクは、持ち株会社ソフトバンクホールデングスの下にソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコムいう通信3社を中核事業とし、それ以外をソフトバンクの冠会社として分離独立させています。持ち株会社と中核3社は一体運営されていて、管理部門メンバーは両社の兼務です。数年前までは、孫さんが持株会社と通信3社の社長を兼務していました。

つまり銀河系経営とは言っても、中核事業は経営者自らがしっかりグリップ指揮することが大切です。会社のほとんどを分社化して子会社社長に任せて楽をしたいと思うのは大間違いです。

銀河系経営の目的は
・親会社は中核事業でキャッシュを増やす
・子会社は非中核事業を自ら創造しキャッシュを増やす
・グループ全体で一つのビジョンのもとに大きく発展する ことです。

あなたの会社の分社化は、 お金を増やし発展することに役立ちますか?